不動産投資がしたいけど、お金がない? 少額から不動産投資ができる『J-REIT』の活用法。
J-REITでは、借入なしで家賃収入が得られる。
最近『FIRE』という言葉が流行っています。
FIREとは、簡単に言えば早期リタイヤのことで、「Financial Independence, Retire Early(経済的自立と早期リタイア)」の頭文字をとって使われるようになった言葉です。
早期リタイヤと言えば、不労所得。そして不労所得といえば、今も昔も不動産の賃料収入ではないでしょうか?
しかし、実際に賃貸用の不動産を購入しようと思うと、少なくても数千万円単位になってくるので、銀行などからの借入を使わなければ、そうそう買えるものではありません。
ところがJ-REITを利用することで、数万円単位で不動産投資ができるようになります。
J-REITは、大きな不動産を、少額づつ小口に分け、みんなで買うような仕組みにすることで、小さな金額でも不動産を購入し、賃料収入を得ることが出来るようになっています。
このような仕組みを不動産証券化と言います。
さらに、数万円単位の投資なので、借入を利用しなくても購入することが出来ます。
J-REITのメリット、デメリット
J-REITは、借入をせずとも不動産投資ができるというメリットがありますが、そもそも一般的な不動産投資の収益というのは、5~7%程度。少額での投資では、やはりその収入も少なくなるものです。
そのため、数千万円単位の現物不動産投資に比べると、魅力的ではない印象も受けます。
しかし、家賃収入の中から、借入の返済をすることを考えると、やはり借入に頼らない部分である資本が最も重要であることは、現物の不動産もJ-REITも、同じことのようにも思えます。
また、J-REITのメリットととして、管理に係る手間、追加費用がないという事もあります。
現物の不動産投資では、モノがあるだけに、手間がかかります。また、修繕や退去時の費用など、追加でのお金もかかり、投資というよりも経営に近いものになります。
J-REITへの投資は、実際には、不動産というモノを買っているという感覚よりも、不動産賃貸業の会社へ投資をしている感覚に近いです。
投資されたお金で不動産を買い、他者に貸し、賃料を得て、管理費や修繕費などの費用を支払い、その後に残った利益を投資家達で分配する。
本質的には、株式投資に近いというわけです。
ここが、J-REITが不動産投資なのかと疑問に感じる所でもあります。
また、価格の変動が株式市場につられて大きく変動するところもJ-REITのデメリットだと言えます。
いつでも売買でき、すぐに現金化できるところは、現物の不動産投資にはない、大きなメリットの一つでありますが、大きな価格変動はやはりデメリットだと言えます。
J-REITは、普段の値動きはおとなしいものですが、コロナショックのような株式市場が急変した時には、株式市場以上の値動きを見せることがあります。
J-REITを活用する。
現物の不動産投資では、建物の管理や賃貸管理、突発的な費用の発生など、いろいろと手間がかかることが多く、そこにわずらわしさを感じている人の中には、J-REITを活用することで、定期的な収入を得ている人もいます。
J-REITの分配金は、だいたい年2回であることが多いです。
その分配金の時期をうまくずらしながら分散投資をすることで、毎月分配金を受け取れるようにすることもできます。
分配金の回数が少ないJ-REITのデメリットを上手く解消した方法です。
さらに自然と分散投資の効果も活用できるので、特定の銘柄に振り回される心配もありません。
投資する物件も、住宅用だけでなく、商業用、ホテル、物流と幅広く投資ができます。
当然、不動産の賃料が主体となっていますから、分配金の額も安定している傾向があります。
多額の資金があれば、現物の不動産に頼らずとも、J-REITで十分な収益を得ることが出来ている人もいます。
もちろん、現物不動産にもそれならでは魅力はあります。ただ、安定した不労所得を得る方法として、J-REITを活用することもいいのかもしれません。
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